人形館動画の制約について

さて、今日のお出かけが（主に私の体調のせいで）無しになってしまったので、昨日の動画の作り方の続きでも書こうと思います。
今回は、昨日最後に出た人形館動画の制約についてですね。

クルル人形館のコンテンツは９割くるるが作っていますが、それとは関係なくあらゆるコンテンツはAlp'sの検察を受けます。
人形館の管理人紹介にも書いてありますが、Alp'sの主な役目は人形館の監修で、ドメインやサーバーの管理、必要に応じて外部（主に日本一ソフトウェアさん）との連絡、法的措置、主要CGIの開発などが主なため、基本的に表には出ません。
「人形館の中の人」アカウントもAlp'sが管理しています。
（例外的にディスガイア実況以外の人形館動画はAlp'sの作成です）

人形館のコンテンツは、可能な限りクオリティを高めることが求められます。
それはAlp'sがそうある事を求め、管理人全員がそれに追従しているからです。
（エッセイなども当然チェックが入ります。書き直しなんて日常茶飯事ですよ・・・ふふふ・・・）

まあその辺の細かい話は置いておいて、人形館動画の場合は以下の制約があります。

・エコノミー回避
・動画の読み込み速度を可能な限り早くする
・自分たちが何度見ても飽きない動画にする（見るときは一般会員アカウントで見る）

単純ですが、しかしこれが難しいんですよ。


エコノミー回避
唐突ですが皆さん、ニコニコ動画の会員数何人だか知ってますか？
大百科によると2013年04月現在で以下のようになっています。

・会員合計：3306万人
・プレミアム：193万人（つまり差し引きで一般会員が3113万人）

つまりニコニコユーザーの実に94％以上が一般会員ということになります。
このうち、約68％がエコノミー時間帯（低画質モードで再生される時間帯）に視聴しているようです。
参照データ→ソース （やや古い記事ですが最新版のデータが見つからなかったので）

しかしこれは全体のデータであり、ゲーム実況などの視聴者層を考えると、一般会員の多重アカウントなどを加味しても、７～８割のユーザーがエコノミー画質で視聴していると考えていいかと思います。（ここでは正確な数値を出すことを目的としていないので、やや多めに見積もっています）

ということは、エコノミー回避されていない動画はほとんどの人が低画質モードで視聴することになるわけです。
動画を投稿する目的はなによりも「見てもらいたいから」だと思います。
最高画質動画を「作りたい」からではありません。
ニコニコに再エンコされた低画質動画を見せて「一般会員乙」と言うためでもありません。
より多くの人に、より高画質で見てもらうためです。（少なくとも人形館では）

そのため人形館ではエコノミー回避にこだわっています。
一般会員が、エコノミー時間帯で、ストレスなく、期待通りの画質で見れるようにです。

実はエコノミー回避で動画を作成することは他にもメリットがあるのですが、それは画質の話のときにでも。

さて、エコノミー回避するためには結構な制限がかけられます。
細かい話は省きますが、動画作成解説Wikiに載っている高画質化の方法では画質を維持できません。映像ビットレートは低画質モードよりも低い値しか使えませんし、様々な設定を適切に設定するだけでなく、録画方法や素材の扱い方、編集方法にも気を使う必要があります。

このようにディスガイア実況の場合、かなり厳しい制限の中で更に「高画質化」が求められます。
仮にも実況解説動画で　「画面が見づらくてなにやってるかわからない」　という結果だけは避けなければならないからです。
また他の制約にも関係しますが、自分が見ることも考えると画質の悪いのは見たくないですしね。

結果どういう動画が出来上がったかは、皆さんご存知の通りです。
現在は作業をテンプレ化してあるので自然と画質は維持できますが、この状態になるまでは本当に大変でしたね。最初に作った動画なんかDefとSpdの見分けがつかなかったし（笑）

この作業だけで２ヶ月ぐらいかかったんじゃないかな。
おかげで他の管理人にも　「画質良すぎて笑えるｗｗ」　と好評貰いました。
今では「笑えるほど高画質」が合言葉になりつつあります（笑）


動画の読み込み速度を可能な限り早くする
実はニコニコ動画の動画読み込み速度はファイルサイズや再生時間だけの問題ではありません。他にも色々な要素が絡んでくるのですが、全て「動画の作り方」で調整できます。

なお最悪の設定で作られた動画は、再生速度より読み込み速度が遅く、事前に読み込み終わってからでないとまともに再生できません。
これはユーザーの問題ではなく、ニコニコの回線とプレイヤーの仕様によるため、一般だろうがプレミアムだろうが光だろうがADSLだろうが廃スペだろうが糞スペだろうが関係なくまともに読み込まれません。

人形館の動画では、これを可能な限り早くするように調整しています。
試しに他の同じぐらいの再生時間のゲーム実況動画と同時に開いて読み込み速度を比較してみてください。(°Д°)ﾊｧ?って思うぐらい早いですよ（笑）
（なお予告は対策が不十分です。比較するならPart3がオススメ）


自分たちが何度見ても飽きない動画にする
これは主に編集時に注意することです。
動画が面白いかどうかなんて人それぞれなので、万人に面白い動画というのは作るのは不可能に近いです。
ならばせめて、見ることにストレスを感じない動画、見飽きない動画、また見たくなる動画を目指して作ろうと言うことです。

そもそも製作者自身が見たくない動画を、はたして視聴者が見たいかって言うと・・・ねぇ？
ちなみに私は自分の動画をちょくちょく見直してます。
コメント拾う目的もありますが、何度も見返すことで気づくこともあるからです。

投稿前にも何十回も見返すので、これで見飽きる動画を作ったら途中で面倒くさくなって投げちゃう可能性が高いので、この制約のおかげで続いていると言う部分もあったりします。


まとめ
ちなみに、慣れるとこの制約はさほど厳しいものではないです。

結果として視聴者に優しい動画ができますし、自分も満足できる動画作れますしね。


興味がある人がいたらテンプレ化したエコ回避法も公開するのでお気軽にどうぞ。
（むしろ広まって欲しい）